【災害名】

芸予地震(げいよじしん)

【時期】

2001年(平成13年)3月24日 15時27分54秒

【概要】

2001年(平成13年)3月24日 15時27分54.5秒(日本標準時)に発生した地震の震源は上蒲刈島の南。マグニチュードは、気象庁マグニチュードでMj 6.7、モーメントマグニチュード(Mw) 6.8。 震源の深さは51km。最大震度は6弱。被害総額約193億円。 中国地方においては2000年10月に起きた鳥取県西部地震(Mj7.3、Mw6.6)から5ヶ月ぶり、瀬戸内海に面した地域としては1995年の兵庫県南部地震(Mj7.3、Mw6.9)から6年ぶりとなる被害地震となった。 これらと比べて芸予地震は規模としては同等であったが、これらが震源深さ20km前後の直下型地震だったのに対し芸予地震は更に深部でのスラブ内地震であった。

【被害状況】

この地震で1人が広島県呉市で隣家の崩れたブロック塀壁の下敷きとなり、1人が愛媛県北条市(現松山市)で落下してきた自宅ベランダの下敷きになって死亡した。 負傷者の特徴として、家屋内での落下物によるものと、店舗・工場内での火傷によるものが多かった。 また高齢者を中心に避難途中での瓦礫による負傷者が続出した。 震度5弱以上が観測された気象庁の発表地点 震度6弱 広島県 広島河内町中河内・広島大崎町中野・熊野町役場 震度5強 広島県 広島千代田町有田・三原市円一町・豊栄町鍛冶屋・本郷町本郷・安芸津町三津・安浦町内海・川尻町西・広島豊浜町豊島・豊町大長・久井町和草・向島町役場・広島西区己斐・広島安佐南区緑井・広島安佐北区可部南・呉市広・呉市宝町・廿日市市下平良・府中町大通り・海田町上市・音戸町鰯浜・倉橋町役場・下蒲刈町下島・能美町中町・沖美町三吉・大柿町大原・黒瀬町丸山 山口県 阿東町徳佐・岩国市今津・柳井市南町・久賀町久賀・山口大島町小松・山口東和町森・橘町西安下庄・和木町和木・大畠町大畠・田布施町下田布施2・平生町平生 愛媛県 今治市南宝来町・丹原町鞍瀬丁・丹原町池田・波方町樋口・大西町宮脇・菊間町浜・吉海町八幡・弓削町下弓削・生名村役場・岩城村役場・愛媛上浦町井口・大三島町宮浦・松山市北持田町・久万町久万町・愛媛松前町筒井・砥部町宮内・三瓶町朝立・宇和町卯之町・愛媛吉田町東小路 震度5弱 島根県 羽須美村下口羽・桜江町川戸・島根三隅町三隅 広島県 豊平町都志見・広島吉田町吉田・広島八千代町佐々井・甲山町西上原・世羅西町小国・吉舎町吉舎・三良坂町三良坂・尾道市久保・福山市松永町・広島福富町久芳・東野町役場・瀬戸田町瀬戸田・御調町市・広島内海町口・新市町新市・広島中区大手町・広島中区上八丁堀・広島南区宇品海岸・広島安芸区中野・坂町役場・呉市焼山・倉橋町鳶ヶ巣・蒲刈町宮盛・広島大和町下徳良・宮島町役場・広島佐伯町津田・木江町木江・江田島町役場 山口県 徳山市岐山通り・下松市大手町・光市中央・由宇町役場・玖珂町役場・周東町下久原・山口美和町生見・上関町長島・田布施町下田布施・山口大和町岩田・小郡町下郷 愛媛県 新居浜市一宮町・西条市新田・小松町新屋敷・朝倉村朝倉北・愛媛玉川町三反地・宮窪町宮窪・関前村岡村・重信町見奈良・愛媛中島町大浦・中山町出渕・宇和島市住吉町・大洲市大洲・五十崎町平岡・保内町宮内・伊方町湊浦・明浜町高山・野村町阿下・愛媛三間町宮野下 高知県 高知市本町 大分県 大分上浦町津井浦 上記の他、中国四国の各県、佐賀県、熊本県、大分県、宮崎県内で震度4を観測した地点があった。 また韓国釜山のメルカリ震度階級で3から4の震度を記録している。

【特記事項】

なお鳥取県西部地震の後、気象庁マグニチュード検討委員会によりマグニチュード計算式の見直しが図られ、芸予地震後である2001年4月23日から先行導入される形で新しい計算式によるマグニチュードが修正された。 芸予地震のマグニチュードを6.4としている資料は修正前の旧計算式でのものである。 この新計算式は2003年9月25日に正式採用され現在に至っている。 余震発生域は本震を北端として南に約20km・深さ40から50kmの範囲に分布し、最大余震は翌々日の26日5時40分(JST) に発生した安芸灘を震源とするMj5.2、深さ50km、最大震度5強の地震であった。 表面最大加速度は、震源地付近が海であることから観測点が少なかった一方で、広島県湯来町での830m/s2を筆頭に広島市三原市・愛媛県東予市と震源地から少し離れた3つでピーク域が観測された。 これは地層に起因するものであり、この3地域では特異な被害を受けている。