【災害名】

平成18年豪雪(へいせい18ねんごうせつ)

【時期】

2005年(平成17年)12月から2006年(平成18年)2月にかけて

【概要】

気象庁は当初2005年(平成17年)秋ごろの寒候期予報や3か月予報などにおいて全国的に気温は平年並みか高いと予想。暖冬となる見込みであった。 しかし予想に反し2005年(平成17年)12月上旬に早くも強い寒気が流れ込んだのを皮切りにその後も次々と断続的に寒気が流れ込むようになり、急速に発達する低気圧の通過と重なり日本各地に大雪、寒波、暴風をもたらした。

【被害状況】

被害の状況として、スリップや衝突などによる交通事故、落雪による事故のほか高齢者を中心に全体の7割を占めた雪おろし中の事故(転落、心臓発作など)による死者が目立った。 雪崩による死者は2人と他の豪雪と比較して少ない。 人的被害 死者152人 重傷者902人 軽傷者1,243人 新潟県32人、秋田県22人、北海道18人、福井県14人、山形県13人など全国で合計152人の死者が出た。負傷者は合計で2,100人を超えた。 家屋被害 家屋全壊18件 家屋半壊28件 一部損壊4,667件 床上浸水12件 床下浸水101件 広島県では一部損壊の住宅が1,000件を超えたのをはじめ滋賀県、島根県、岐阜県、秋田県、京都府、新潟県などで建物への被害件数が多かった(以上消防庁のまとめによる)。 自然災害 雪崩93件 地すべり13件 土石流5件 がけ崩れ13件 (国土交通省のまとめによる) 北海道地方から北陸地方・山陰地方の山間部では多くの地域で冬(12月 – 2月)の降雪量や最深積雪が平年を上回った。 特に新潟県の山間部にある津南町では4mを超える最深積雪を記録したのをはじめ北海道、東北地方、北陸地方、群馬県、岐阜県、長野県、中国地方などの山間部や内陸部を中心として記録的な最深積雪となる所が多く12月の時点で歴代最深積雪の記録を塗り替えた地点もあった。 金沢市、福井市、鳥取市など日本海側沿岸部に位置する地域では最深積雪こそ平年並あるいは平年を上回るところが多かったものの冬期間の降雪量は平年並あるいは平年を下回るところが多かった。 12月は日本海側山間部から内陸部、沿岸部の多くの地点で降雪量が平年を大きく上回ったものの1月中旬以降は冬型の気圧配置が長続きせず高温となる時期も多くなったことや冬型の気圧配置となっても山間部中心の降雪となったため日本海側沿岸部では1月、2月の降雪量は平年を下回り、この地域では2月中旬以降は融雪も進み3月を迎える前に積雪がなくなる地点も多かった。 山間部の地域でも1月中旬以降は強い降雪のピークは超えたが、代わりに気温の変動などによる雪崩被害も増加した。 新潟市や東北地方太平洋側の仙台市や福島市でも冬の降雪量や最深積雪は平年並、あるいは平年を下回った。 この12月は平年の「寒気が南下してくる限界」よりも南に寒気が流れ込んだため九州地方、四国地方、中国地方瀬戸内側、近畿地方、東海地方など平年は雪が少ない地域でも大雪となった。 主要都市でも鹿児島市、高知市、広島市、名古屋市など広い範囲で記録的な大雪となった。 また、1月下旬には本州南岸を通過した低気圧の影響で関東地方でも大雪となった。

【特記事項】

原因については北極振動の発生により北極と日本付近との気圧の差が小さくなり、北極付近の寒気が南下しやすくなったことが考えられている。 この北極振動は2005年(平成17年)11月中旬頃から突如として、バイカル湖およびシベリア付近に蓄積していた非常に強い寒気を放出した。 さらに偏西風が蛇行し日本列島付近に寒気が流れ込みやすくなっていたことが寒気の供給に拍車をかける結果となり、この年の猛暑と暖秋で日本海の海水温が平年より2度近くも上昇したことが日本海側に多量の雪をもたらす結果となった。