【風災による被害】損害保険金3,458,257円 倒木による屋根破壊

物件データ 都道府県 千葉 建物用途 住宅 外装部位 テレビアンテナ,のし瓦,瓦,雨樋, 竪樋,外壁,庇,扉,網戸 損害形状 破損,割れ,浮き,欠損,詰まり,外れ,変形,破れ 建物高さ 2階建て 保険会社(共済) JA共済 事故内容 風災 保険金額 3,458,257円 認定率 89.7% ドローン種類 DJI MAVIC 2 ZOOM 損害箇所 【風災】 1. テレビアンテナの破損 2. のし瓦の割れ 3. 瓦の割れ・浮き 4. 瓦の割れ 5. 瓦の割れ 6. 雨樋の欠損 7. 雨樋の詰まり 8. 雨樋の破損 9. 竪樋の外れ 10. 外壁の破損 11. 庇の変形 12. 玄関扉の破損 13. 網戸の破れ 14. 網戸の破れ② 15. 網戸の破れ③ 修理見積書 A. 風災による改修工事 NO 工事名称 工事内容 数量 単位 単価 金額 備考 1 テレビアンテナの破損               アンテナ撤去・設置工事 屋根馬取付含む 1 式 30,000 30,000     アンテナ他 UHF/BS/ブースター 1 式 39,000 39,000   2 のし瓦の割れ 4.5m×5m程度           3 瓦の割れ・浮き №2含む           4 瓦の割れ 8.5m×3m程度           5 瓦の割れ №4含む             (№2~5共通工事)               屋根・野地撤去 22.5+25.5㎡程度 48 ㎡ 1,800 86,400     野地補強   48 ㎡ 5,000 240,000     ルーフィング 改質アスファルトルーフィング 48 ㎡ 3,800 182,400     屋根葺き直し 粘土瓦陶器瓦 48 ㎡ 9,000 432,000   6 雨樋の欠損 2m           7 雨樋の詰まり 3.5m           8 雨樋の破損 3m           9 竪樋の外れ 竪3m             (№6~9共通工事)               一部撤去・交換   1 人 15,000 15,000     新設軒樋 丸塩ビ75mm 8.5 m 3,500 29,750     新設鼻隠し金具   9 箇所 800 7,200     新設竪樋 丸塩ビ75mm 6 m 3,500 21,000   10 外壁の破損 8m×6m             外壁撤去・交換 1面撤去・交換施工 48 ㎡ 3,000 144,000     野地補強 LGS下地ボード 48 ㎡ 4,800 230,400     外壁パネル 類似品GL鋼 48 ㎡ 5,000 240,000   11 庇の変形 0.5m×4m             庇屋根撤去 鉄板屋根撤去手間 2 人 12,000 24,000     野地補強 外壁部分取合補強含む 1 式 40,000 40,000   小計①           ¥1,761,150   NO 工事名称 工事内容 数量 単位 単価 金額 備考   水切り屋根葺き直し 新設GL鋼2㎡程度 1 式 20,000 20,000   12 玄関扉の破損               玄関引き戸全撤去・交換 撤去・設置施工 1 式 125,000 125,000     玄関4枚建戸アルミサッシ(ランマ付) 同等品2604㎜×2337㎜ 1 式 480,000 530,000   13 網戸の破れ 2箇所           14 網戸の破れ 1箇所           15 網戸の破れ 1箇所             (№13~15共通工事)               網戸撤去・交換 4枚材工 4 式 8,000 32,000     上記仮設足場(6面) 24.6m×2m+23.5m×6m 190.2 ㎡ 1,500 285,300     昇降設備   11 箇所 7,500 82,500     屋根足場架け工事(2階部分) 8.5m×4m 34 ㎡ 2,700 91,800     足場運搬費   1 式 65,000 65,000     上記共通資材運搬費 清掃含む・2tトラック 1 式 35,000 35,000     上記廃材処分費 2tトラック 1 式 160,000 160,000     上記養生・諸経費 上記項目の10%       318,775     調査費用 工事費の10%       350,653   小計②           ¥2,096,028   合計           ¥3,857,178   保険会社からの支払い通知書
ドローンによる災害状況調査

【雪災よる被害】損害保険金3,138,443円 雨樋の変形など

物件データ 都道府県 茨城 建物用途 店舗 外装部位 雨樋 損害形状 変形,詰まり 建物高さ 2階建て 保険会社(共済) 損害保険ジャパン 事故内容 雪災 保険金額 3,138,443円 認定率 116.2% ドローン種類 DJI MAVIC 2 ZOOM 損害箇所 【雪災】 1. 雨樋の変形① 2. 雨樋の変形・詰まり 3. 雨樋の変形② 4. 雨樋の変形③ 5. 雨樋の変形④ 6. 雨樋の変形⑤ 7. 雨樋の変形⑥ 修理見積書 A. 雪災による改修工事 NO 工事名称 工事内容 数量 単位 単価 金額 備考   <建物1>             1 雨樋の変形① 丸8m(8m+8m)           2 雨樋の変形・詰まり 角15m             (№1、2共通工事)               一部撤去・交換   1 人 12,000 12,000     新設 軒樋 丸塩ビ75mm 8 m 3,500 28,000     新設 軒樋 角塩ビ75mm 15 m 3,900 58,500 角樋同等品メーカー在庫なしのため部分交換不可   新設 鼻隠し金具   23 m 700 16,100     上記仮設足場(2面) 11m×2.5m+16m×5.5m 115.5 ㎡ 1,500 173,250     昇降設備   3 箇所 7,500 22,500     <建物2>             1 雨樋の変形① 丸8m(8m+8m)           3 雨樋の変形② 角15m             (№1、3共通工事)               一部撤去・交換   1 人 12,000 12,000     新設 軒樋 丸塩ビ75mm 8 m 3,500 28,000     新設 軒樋 角塩ビ75mm 15 m 3,900 58,500     新設 鼻隠し金具   23 m 700 16,100     上記仮設足場(2面) 11m×2.5m+16m×5.5m 115.5 ㎡ 1,500 173,250     昇降設備   3 箇所 7,500 22,500     <建物3>             4 雨樋の変形③ 角22m           5 雨樋の変形④ 角22m             一部撤去・交換   2 人 12,000 24,000     新設 軒樋 角塩ビ75mm 44 m 3,900 171,600     新設 鼻隠し金具   44 m 700 30,800     上記仮設足場(2面) 46m×5.5m 253 ㎡ 1,500 379,500     昇降設備   4 箇所 7,500 30,000   小計①           ¥1,256,600   NO 工事名称 工事内容 数量 単位 単価 金額 備考   <建物4>             6 雨樋の変形⑤ 丸30m           7 雨樋の変形⑥ 丸30m             一部撤去・交換   2 人 12,000 24,000     新設 軒樋 丸塩ビ75mm 60 m 3,500 210,000     上記仮設足場(2面) 62m×5.5m 341 ㎡ 1,500 511,500     昇降設備   4 箇所 7,500 30,000     上記共通資材運搬費(足場含む) 清掃含む・2tトラック 1 式 130,000 130,000     上記廃材処分費 2tトラック 1 式 70,000 70,000     上記養生・諸経費 上記項目の10%       223,210     損害調査費用 工事費の10%       245,531   小計②           ¥1,444,241   合計           ¥2,700,841   保険会社からの支払い通知書

【雪災】2,597,663円 雨樋,車庫雨樋→変形

物件データ 都道府県 群馬 建物用途 住宅 外装部位 雨樋,車庫雨樋 損害形状 変形 建物高さ 1階建て 保険会社(共済) 損害保険ジャパン 事故内容 雪災 保険金額 2,597,663円 ドローン種類 DJI MAVIC 2 ZOOM 損害箇所 【雪災】 1. 雨樋の変形(西側) 2. 雨樋の変形(北側) 3. 雨樋の変形(東側) 4. 雨樋の変形(南側) 5. 車庫雨樋の変形 修理見積書 A. 雪災による改修工事 NO 工事名称 工事内容 数量 単位 単価 金額 備考 1 雨樋変形(西側) 11.5m 2 雨樋変形(北側) 10.5m 3 雨樋変形(東側) 8.5m 4 雨樋変形(南側) 10.5m (№1~4共通工事) 一部撤去・交換 4箇所 41m程度 施工 3 人 15,000 45,000 新設 軒樋 丸塩ビ75mm 41 m 3,500 143,500 新設 鼻隠し金具 49 箇所 750 36,750 №1~4共通仮設足場(4面) 48m×2.5m 120 ㎡ 1,500 180,000 昇降設備 4 箇所 7,500 30,000 足場運搬費 120 ㎡ 300 36,000 5 車庫雨樋変形 破風板一時撤去・付け直し 手間 1 式 20,000 20,000 新設 軒樋 角GL鋼75mm(加工含む) 9 m 7,500 67,500 交換施工費は№1~4に含む 新設 鼻隠し金具 10 箇所 900 9,000 上記仮設足場(3面) 12m×2.5m 30 ㎡ 1,500 45,000 足場運搬費 30 ㎡ 300 9,000 上記共通資材運搬費 清掃含む・2tトラック 1 式 30,000 30,000 上記廃材処分費 2tトラック 1 式 50,000 50,000 上記養生・諸経費 上記項目の10% 70,175 損害調査費用 工事費の10% 77,193 小計 ¥849,118 保険会社からの支払い通知書

【雪災】1,942,202円 雪止め,雨樋,竪樋,屋根,水切り→変形,破損

物件データ 都道府県 群馬 建物用途 旅館 外装部位 雪止め,雨樋,竪樋,屋根,水切り 損害形状 変形,破損 建物高さ 3階建て 保険会社(共済) 三井住友海上火災 事故内容 雪災 保険金額 1,942,202円 認定率 121.6% ドローン種類 DJI MAVIC 2 ZOOM 損害箇所 【雪災】 1. 雪止めの変形 2. 雨樋の変形 3. 雪止めの変形 4. 竪樋の破損 5. 竪樋の破損 6. 屋根の変形 7. 屋根の破損 8. 屋根の変形 9. 水切りの変形 修理見積書 A. 雪災による改修工事 NO 工事名称 工事内容 数量 単位 単価 金額 備考 1 雪止め板変形 3 雪止め板変形 (№1、3共通工事) 既存雪止め板撤去 1 人工 25,000 25,000 新規雪止め板 6m×1枚、3.5m×2枚程度 1 式 20,000 20,000 新規雪止め板交換施工 1 人工 25,000 25,000 2 雨樋変形 4 竪樋破損 5 竪樋破損 (№2、4、5共通工事) 既存雨樋撤去 24.5 m 1,500 36,750 新規軒樋 GL鋼 24.5 m 4,600 112,700 新規雨樋金具 GL鋼用 24.5 m 1,100 26,950 新規雨樋金具 塩ビ 2 個 1,300 2,600 新規雨樋交換施工 職人手間 2 人工 25,000 50,000 6 屋根変形 7 屋根破損 8 屋根変形 (№6~8共通工事) 既存屋根撤去 1 人工 25,000 25,000 新規屋根 IG工業スーパーガルテクト 4.5 ㎡ 9,000 40,500 新規唐草板金 GL製 8.5 m 4,600 39,100 新規金属屋根施工職人手間 1 人工 25,000 25,000 9 水切り変形 新規壁際水切り 重ね張り(加工含む) 9 m 6,800 61,200 新規壁際水切り施工職人手間 1 人工 25,000 25,000 小計① ¥514,800 NO 工事名称 工事内容 数量 単位 単価 金額 備考 №1~3共通仮設足場 33.5m×10m 335 ㎡ 1,500 502,500 昇降設備 1 箇所 7,500 7,500 飛散防止メッシュシート養生 335 ㎡ 250 83,750 足場運搬費 335 ㎡ 300 100,500 高台運搬 7m以上から1mごと 4 m 10,000 40,000 上記共通資材運搬費 清掃含む・4tトラック 1 式 36,000 36,000 上記廃材処分費 4tトラック 1 式 35,000 35,000 上記養生・諸経費 上記項目の10% 132,005 損害調査費用 工事費の10% 145,206 小計② ¥1,082,461 合計 ¥1,597,261 保険会社からの支払い通知書

【外部衝突】2,297,928円 出隅,外壁→変形

物件データ 都道府県 福島 建物用途 事務所 外装部位 出隅,外壁 損害形状 変形 建物高さ 2階建て 保険会社(共済) 楽天損保 事故内容 外部衝突 保険金額 2,297,928円 ドローン種類 DJI MAVIC 2 ZOOM 損害箇所 【外部衝突】 1. 出隅の変形① 2. 外壁の変形① 3. 外壁の変形② 4. 出隅の変形② 5. 外壁の変形③ 6. 外壁の変形④ 修理見積書 A. 外部衝突による改修工事 NO 工事名称 工事内容 数量 単位 単価 金額 備考 1 出隅変形① 出隅3m 4 出隅変形② 出隅2m (№1、4共通工事) 出隅板金撤去 2箇所5m程度 1 人 15,000 15,000 出隅板金交換 GL鋼近似色t=1mm材工 5 m 6,500 32,500 上記仮設足場 単管ステージ等(4m×2m) 8 ㎡ 1,800 14,400 2 外壁変形① 1m×1.5m 3 外壁変形② 2m×3m 5 外壁変形③ 1m×3m(看板一時撤去) 6 外壁変形④ 1m×1.5m (№2、3、5、6共通工事) №5看板一時撤去・付け直し 1 式 15,000 15,000 外壁撤去 一部撤去12㎡程度 12 ㎡ 2,000 24,000 外壁パネル交換 類似耐火性能材工 12 ㎡ 9,500 114,000 上記仮設足場(№3、5共通) 単管ステージ等(5m×3m) 15 ㎡ 1,800 27,000 上記共通資材運搬費(足場含む) 清掃含む・2tトラック 1 式 70,000 70,000 上記廃材処分費 2tトラック 1 式 40,000 40,000 上記養生・諸経費 上記項目の10% 35,190 損害調査費用 工事費の10% 38,709 小計 ¥425,799 保険会社からの支払い通知書

2020年7月 令和2年7月豪雨

【災害名】 令和2年7月豪雨(れいわ2ねんしちがつごうう) 【時期】 2020年(令和2年)7月3日から7月31日にかけて 【概要】 熊本県を中心に九州や中部地方など日本各地で発生した集中豪雨である。同年7月9日に、当時継続中だった大雨を気象庁が命名し、8月4日に豪雨の期間を7月31日までと発表した。熊本県を中心に被害をもたらしたことから、報道機関等では別称で「熊本豪雨」とも表記している。 【被害状況】 2021年1月14日時点で農林水産に関する被害額は、2208億円となった。・熊本県 (県南地域)・鹿児島県(3日夜から4日昼の豪雨)熊本県を流れる球磨川水系は、八代市、芦北町、球磨村、人吉市、相良村の計13箇所で氾濫・決壊し、約1060ヘクタールが浸水した。 ・長崎県・佐賀県・福岡県・熊本県 (県北地域) ・大分県(6日夕方から7日朝・7日深夜から8日朝の豪雨)福岡県大牟田市では、7月6日午後3時からの3時間で252ミリという「経験したことのない雨量」を観測した。諏訪川は氾濫危険水位に達したが、氾濫は起きなかった。しかし、三川ポンプ場(同市汐屋町)の処理能力を越える雨量だったため、ポンプ場から水が溢れ、内水氾濫が相次いで起きた。筑後川は上流部の大分県内、中流部の福岡県内のそれぞれ一部で氾濫した。また、筑後川流域の福岡県久留米市では支流の山ノ井川や巨瀬川の氾濫により浸水被害がみられた。また内水氾濫の影響による浸水被害もあった。大分県由布市では大分川が庄内町東長宝(小野屋駅周辺)と挾間町下市(天神橋付近)で越流が発生し、市内各地で大分川支流(花合野川、黒川など)の氾濫・土石流や土砂災害も多発したため、災害発生情報が出された。また、大分川では、国直轄水位観測点の由布市の同尻観測所・大分市の府内大橋観測所での水位が観測史上過去最高であった。長崎県大村市では土砂崩れや、小河川の氾濫により道路をふさいで通行不可となった。佐賀県太良町では、6日午後4時半ごろ、民家裏手にて土砂崩れが発生し、2人が負傷した。 ・岐阜県・長野県(7日夜から8日昼の豪雨)岐阜県では8日朝、下呂市萩原町中呂の木曽川水系飛騨川で氾濫が発生した。また、加茂郡白川町河岐の白川、美濃市立花の長良川など県内6河川8カ所で氾濫が発生。高山市朝日町西洞や、瑞浪市釜戸町など県内5カ所で土石流やがけ崩れなど土砂災害も起こっている。長野県内では7月8日午後の段階で、道路への土砂流出などの影響で松本市や長野市、木曽町の3市町の計約390人が一時孤立した。県などは地区に通じる道路の復旧を急いでいる。 ・広島県・島根県(13日夜から14日午前の豪雨)広島県内では14日午前6時ごろ、東広島市河内町宇山で土砂崩れが発生し親子2人が行方不明となり、捜索の結果、同日午後死亡が確認された。島根県では西部を流れる江の川が14日午前9時半ごろ、下流域の江津市川平町と同市桜江町田津で氾濫が発生した。道路や農地の冠水が確認されている。 ・山形県・秋田県(26日から29日の豪雨)山形県では、29日朝までに最上川が大蔵村、大石田町、大江町、村山市の計6か所で氾濫し、多くの住宅で浸水被害が出た また、福部内川などの小河川でも氾濫が相次ぎ田畑や農作物への被害もあった。 【特記事項】 気象庁によると、7月上旬(1-10日)に全国のアメダスで観測した降水量の総和は20万8308.0mm(1地点あたり216.1mm)で、1982年以降の旬ごとで最大だった2018年7月上旬(平成30年7月豪雨(西日本豪雨))の20万7526.5mm(1地点あたり215.3mm)を超えた。また7月上旬に1時間50mm以上の降水が発生した回数は82回で、1982年以降最多だった2019年10月中旬(令和元年東日本台風)の69回を超えた。また気象庁によると、3日から14日(12日間)の全国の総降水量は25万3041.5mmで、23万3453.5mmだった平成30年7月豪雨(11日間)を超えた。

2019年9月 台風19号

【災害名】 令和元年東日本台風(れいわがんねんひがしにほんたいふう、令和元年台風第19号) 【時期】 2019年10月6日~10月13日にかけて 【概要】 令和元年東日本台風(れいわがんねんひがしにほんたいふう、令和元年台風第19号、アジア名:ハギビス/Hagibis、命名:フィリピン、意味:すばやい)は、2019年(令和元年)10月6日3時にマリアナ諸島の東海上で発生し、12日に日本に上陸した台風である。静岡県や関東地方、甲信越地方、東北地方などで記録的な大雨となり、甚大な被害をもたらした。 【被害状況】 この台風の影響で、洪水や土砂に襲われ亡くなった者が続出した。死亡した際の状況が判明した64人を毎日新聞が分析したところによると、住宅内で水や土砂に襲われ死亡したのは27人で4割超を占め、少なくとも3割近い17人が車での移動中に死亡したとされている。もっとも人的被害が大きかったのは福島県で、死者は30名となった。被害が最大となった理由は、阿武隈川流域での多くの河川の氾濫で郡山市、須賀川市、本宮市、伊達市、白河市などで幅広く決壊したためで、2階まで浸水した家屋も多くあった。次いで人的被害が大きかったのは宮城県で19名、特に丸森町での死者数は11名に上った。阿武隈川の支流での破堤や支流の上流での土砂崩れがその要因として挙げられている。台風通過前には、千葉県市原市で10月12日午前8時ごろに竜巻のような激しい突風が吹いたとみられ、横転した軽トラックの中から男性1名が意識不明で発見され、その後、病院で死亡が確認された。静岡県御殿場市では2人が川に流され、1人は救助されたが1人は行方不明となっている。12日には群馬県富岡市の内匠で住宅の裏山が崩れ、2棟が全壊した。同日午後7時ごろに長野県東御市で千曲川にかかる田中橋の近くの道路が陥没し、車3台が転落。 【特記事項】 台風の接近により、関東甲信地方、静岡県、新潟県、東北地方では、各地で3時間、6時間、12時間、24時間の降水量が観測史上1位を更新するなど、記録的な大雨となった。これらの地域では台風が上陸する前から活発な雨雲が断続的に生じ、広範囲で強い雨が降り続けた。特に神奈川県箱根町では、降り始めからの降水量が1,000ミリを超え、10月12日の日降水量も全国歴代1位となる922.5ミリを観測した。また、10月12日の北日本と東日本のアメダスで観測された総降水量は73,075ミリ(1地点あたり119.2ミリ)で、比較可能な613 地点で1982年以降の1日の降水量として最多となった。

2019年9月 台風15号

【災害名】 令和元年房総半島台風(れいわがんねんぼうそうはんとうたいふう、令和元年台風第15号) 【時期】 2019年(令和元年)9月5日~9月10日にかけて 【概要】 令和元年房総半島台風(れいわがんねんぼうそうはんとうたいふう、令和元年台風第15号、アジア名:ファクサイ/Faxai、命名:ラオス、意味:女性の名前)は、2019年(令和元年)9月5日に発生した台風。関東地方に上陸したものとしては観測史上最強クラスの勢力で9月9日に上陸し、千葉県を中心に甚大な被害を出した。この台風により、首都圏やその周辺などの台風災害に対する脆弱性が改めて浮き彫りとなった。   【被害状況】 総務省消防庁が2020年9月30日12時00分に発表したところによると、東京都と千葉県での死者9人、埼玉県と千葉県、神奈川県、茨城県での重傷者20人を含む、1都6県で160人が重軽傷を負った。台風通過時には、東京都世田谷区で50代の女性が強風にあおられて壁に頭を打ちつけたことで死亡した。 総務省消防庁のまとめでは、住宅被害は千葉県を中心に9万棟を超えており、このうち9割以上が一部破損である。関東の広い地域で工事現場の足場が崩れる被害が見られた。伊豆諸島では、少なくとも6島で600棟以上の建物が損壊した。新島ではその中でも特に被害が大きく、全壊7軒、半壊14軒、一部損壊418軒となり、400棟以上が損壊した。伊豆大島では、150棟を超える住宅が壊れたが、被害の全容が把握できていないという。 【特記事項】 ウェザーニューズの調査によると、台風の中心付近から半径約40kmの範囲で約7hPa/10km以上の気圧傾度であり、特に中心から半径約20kmの範囲では約9hPa/10kmと、急激な気圧傾度がみられた。大阪を中心に暴風をもたらした平成30年台風第21号では大阪での気圧傾度が約5hPa/10kmであり、それ以上に大きい気圧傾度であった。この急激な気圧傾度が台風の中心付近で記録的な強風になった要因と推察される。

2019年8月 九州北部豪雨

【災害名】 令和元年8月の前線に伴う大雨(れいわがんねん8がつのぜんせんにともなうおおあめ) 【時期】 2019年(令和元年)8月27日から佐賀県と福岡県、長崎県を中心とする九州北部で発生した集中豪雨 【概要】 長崎県から佐賀県、福岡県にかけての広い範囲で、秋雨前線の影響で線状降水帯が発生し、8月28日を中心として各地で観測史上1位の値を更新する記録的な大雨となった。気象庁は8月28日早朝に、3県に大雨の特別警報を発表した。 【被害状況】 発表および報道によると、福岡県八女市で1名と佐賀県武雄市で3名が死亡となっている。大雨により福岡県の巨瀬川、佐賀県の牛津川、松浦川、長崎県の江迎川が氾濫、洪水が発生した。その他、福岡県南部や佐賀市などの市街地でも広範囲に冠水、佐賀駅構内なども浸水した。佐賀県多久市、小城市、杵島郡大町町、武雄市北方町などでも洪水により浸水、住民などが一時孤立した。ほか、福岡県で豪雨により直接、河川の堤防の斜面が一部崩れる被害も出たが、それによる決壊は無かった。佐賀、長崎、福岡の3県のほか、大分県日田市、中津市などでも一部土砂崩れや浸水による被害があった。佐賀市で28日時点、750世帯で断水、30日に解除。ほか、27日から30日にかけて福岡県八女市、長崎県佐世保市、壱岐市など合計2,915世帯で浄水場冠水や配水管破損のため断水した。雷や倒木、土砂災害により佐賀市、武雄市、小城市など320戸で27、28の両日に最大15時間停電。福岡県でも約360戸で停電した。 【特記事項】 27日から29日にかけて対馬海峡に秋雨前線が停滞し、集中豪雨をもたらす線状降水帯が生じた。28日5時50分、気象庁は佐賀県と福岡県、長崎県に大雨特別警報を発表した。対象地域の佐賀県は全域、福岡県は筑後地方(北部、南部)、長崎県は北部(平戸・松浦、佐世保・東彼)。この特別警報は、28日午後に解除された。29日には 長崎地方気象台が長崎県壱岐市で「50年に一度の大雨となっている」と発表した。福岡管区気象台などによると、台風11号から変わった中国大陸の低気圧、フィリピンで発生中の台風12号、日本はるか南の太平洋高気圧の3つの気象要因が重なり、九州北部の秋雨前線に大量の湿気を含んだ暖気が流入した事によると言う。

2018年9月 北海道胆振東部地震

【災害名】 北海道胆振東部地震(ほっかいどういぶりとうぶじしん) 【時期】 2018年(平成30年)9月6日3時7分(日本時間) 【概要】 地震の規模はMj6.7、震源の深さは37 km(いずれも暫定値)。最大震度は、震度階級でもっとも高い震度7で、北海道では初めて観測された。気象庁は同日、この地震を「平成30年北海道胆振東部地震」と命名した。 【被害状況】 震度7厚真町鹿沼震度6強厚真町京町・安平町早来北進・安平町追分柏が丘・むかわ町松風・むかわ町穂別震度6弱札幌東区元町・新千歳空港・日高地方日高町門別・平取町振内震度5強札幌北区太平・札幌北区篠路・札幌北区新琴似・札幌白石区北郷・札幌手稲区前田・江別市緑町・札幌清田区平岡・千歳市北栄・千歳市若草・千歳市支笏湖温泉・恵庭市京町・三笠市幸町・長沼町中央・苫小牧市旭町・平取町本町・新冠町北星町・新ひだか町静内山手町・新ひだか町静内御幸町震度5弱石狩市花川・石狩市聚富・石狩市花畔・新篠津村第47線・札幌豊平区月寒東・札幌西区琴似・札幌厚別区もみじ台・江別市高砂町・恵庭市漁平・北広島市共栄・函館市新浜町・岩見沢市栗沢町東本町・南幌町栄町・由仁町新光・栗山町松風・胆振伊達市大滝区本町・室蘭市寿町・苫小牧市末広町・登別市桜木町・白老町大町・白老町緑丘※震度5弱以上が観測された気象庁の発表地点震源に近い勇払郡厚真町では土砂崩れに巻き込まれた36人が死亡した。特に吉野地区では多くの住宅が巻き込まれ、吉野地区の住民34人のうち19人が亡くなった。厚真町、安平町、むかわ町では多くの住宅が倒壊した。このほか、道央地域(石狩、胆振総合振興局管内)を中心に道路などの損壊が相次いだ。札幌市清田区では、液状化現象が発生し道路が波打ち状に大きく損壊、住宅が傾いたりした。 【特記事項】 当初、震度速報では厚真町、むかわ町、日高町、平取町、新冠町の震度データが入電されず、安平町で観測した震度6強を最大震度として発表したが、その後の入電により震度7(計測震度6.5)を厚真町鹿沼で観測していたことが分かった。震度7を観測したのは、2016年の熊本地震以来2年ぶり、観測史上6回目。このほか、震度6強を厚真町京町、安平町、むかわ町で観測した。また、気象庁の震度推計分布図によると、北海道安平町および千歳市で局地的に震度7相当の揺れがあったと推定されている。このほかにも防災科学技術研究所の強震観測網によると、北海道安平町(発表震度6強)にある追分観測点で震度7相当の揺れ(計測震度6.7)を観測していたことが分かっている。これらのデータを元にしたJ-RISQ地震速報による推定震度では、厚真町(発表震度7)、安平町(発表震度6強)、むかわ町(発表震度6強)、千歳市(発表震度6弱)では局地的に震度7相当の揺れがあったと推定されている。また、日高町(発表震度6弱)、栗山町(発表震度6弱)、苫小牧市(発表震度5強)では局地的に震度6強を観測したと推定されている。ただしいずれも気象庁の震度発表対象ではないため、観測点の震度には反映されていない。札幌市東区も当初はデータが入電されていなかったが、9月7日午後に震度6弱であることが確認された。札幌市で震度6以上を観測するのは史上初である。